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「からだ」のブログ

第16回『エピジェネティクス』

「からだ」のブログ 

「エピジェネティクス。」

何ですか?この言葉。

「ジェネティックス」とは「遺伝学」

という意味です。

今まで、私たちは「ジェネティック」な存在だと教えられてきました。

つまり私たちの形質は、両親から受け継いだ遺伝子によって支配されており、

それが紫外線や何やらで傷つくと遺伝子が壊れ、それが修復できないと、ガンになる。

親がタバコを吸おうが、素晴らしく健康に生きていようが、

遺伝子が変わらなければ、子供はリセットされた状態で生まれてくる。

そんな風に教えられてきました。

 

しかし、今は「エピジェネティクス」です。

「エピ=超えた」、「遺伝学を超えた学問」

同一の遺伝子を持ちながら異なる表現形をとる時間的・空間的制御機構の学問という

意味になりましょうか。

 

とても簡単で衝撃的な例を言うと、

ガン細胞と正常細胞の核(遺伝子)を入れ替えた実験があります。

普通、ガン細胞からはガン細胞。

正常細胞からは正常細胞ができます。

道理ですね。

もし、ガン細胞を起こす原因が核にあるなら、

正常細胞の核を抜いてがん細胞の核を入れれば、ガン細胞ができるはずだし、

ガン細胞に正常細胞の核を入れれば、正常細胞ができるはずです。

設計図を入れ替えたんですから、

道理です。

 

でも、お分かりですね。

実際は、ガン細胞に正常細胞の核を入れてもガン細胞ができるし、

正常細胞にガン細胞の核を入れても、遺伝子にガンのDNAがあっても、

生まれるのは正常細胞だったのです。

これが「エピジェネティクス。」

 

つまりガンを引き起こす原因はDNAではなく細胞質にあること。

たとえDNAに損傷があっても、細胞質が本当に健全ならば、ガンは発現しません。

 

いえ、もっと正確に言うなら、ガン細胞は生まれますが、

それがその生命に不都合なものであれば、「オートファジー」という、自らを貪食する

自殺メカニズムが働き自浄するのです。

また、遺伝子を取り巻く環境ー我々が何を食べ、どんなライフスタイルを送っているかが、

遺伝子という設計図のどの部分を読み取り発現させるかを握っているのです。

あなたの食べたもので、子供が二重になるか一重になるか決まるーというような事なのです。

 

これは恐ろしいことを意味しています。

特にこれからお母さんになるあなた、

あなたが、今日ポテトチップスやマクドナルドを食べることは、あなただけでなく、

あなたの子供にも確実に影響するのです。

スナック菓子や菓子パンでできた細胞はうまく体を作れないし、

その細胞でできた赤ん坊はうまく脳も作ることができません。

新鮮な野菜でできた細胞は、反対に体を修復していくのです。

 

今の世の中を見回すと、美味しいものはあふれていますが、

健康になるものは驚くほど少ないことがわかります。

精子も卵子も、まともに作れない体になる前に、

「エピジェネティクス。」

この言葉を思い出してください。

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