NEW!第22回『免疫力をあげよう!その2』
「からだ」のブログ
以前総論的に、免疫力を上げるお話をしましたが、
今回は、より具体的に「免疫力を上げる」ためのお話をしたいと思います。
まず復習しましょう。
「免疫力を上げるとは、免疫力を下げることを全て止めること」
これが大前提です。
下がっていなければ、人間そうそう風邪なんかひかないんです。
では、「下げる」ことってなんだ。
それは、
①炎症
②腸内細菌叢の貧困化
③体内に蓄積した有害物質
④ストレス
この4つに集約できるのではないかなと思います。
①炎症
今の時代の私たちは、炎症祭りの時代と言っていいかしらと思います。
病原体侵入や化学物質刺激・新陳代謝異常などさまざまな組織異常に対し、正常化しようとする免疫反応が炎症といえます。
炎症があるということははすでに体の中の戦いは始まっており、新たな問題が起こっても余力に乏しく対応できなくなるということ。
これが免疫力の低下です。
では炎症は何かというと、
①虫歯、歯槽膿漏、鼻咽頭・副鼻腔炎など口頚部の炎症
②肥満、脂肪肝など内臓脂肪を主とした脂肪の炎症
③いわゆるリーキーガット症候群と呼ばれる腸の炎症
④アトピー皮膚炎や喘息に代表されるアレルギーという名の炎症
こういった炎症は身体に負担をかけ、疲れやすく病気になりやすい体を生み出します。
また、炎症細胞から出るサイトカインという物質は身体中を周り、遠くの臓器に炎症を飛び火させ、「炎症の連鎖」を起こす性質があります。
お酒が好きな小太りの人で、虫歯があったり、肌が荒れやすく春になると鼻炎が出るような方は本当に危ないのがわかりますか。
肌荒れや鼻炎は、外からの刺激に対し、修復や免疫防御力がすでに弱っていることを表しています。
食べ過ぎで免疫力は上がりません。
自分の適正体重から増えている分だけ免疫力は落ちていると考えた方がいいのです。
虫歯があなたの免疫に明らかに負担をかけ、それが風邪をひきやすくするのです。
②腸内細菌の貧困化
消化吸収の要である腸は、全身の免疫機構の7割が集中する身体最大の免疫器官です。
外から物を取り入れる、いわば身体の成田空港のようなところですから当然といえば当然です。
では、どうやって免疫を維持しているかというと、腸内細菌と連携して行っていることがわかっています。
いわゆる常在菌と言われる菌は、皮膚でも腸でも、長い歴史の中で共存関係を結んだパートナーであり我々の体のバリアの一端を担っているというわけです。
ですから細菌叢を整えておくことが、免疫防御の必須なのですが、除菌だ抗生物質だ農薬だ保存料だとたくさんの攻撃に晒され、腸内細菌叢は破綻し私のようにリーキーガット症候群になっている方はたくさんいらっしゃいます。
例えば、今は春前でホームセンターでは除草一つのコーナーを占めて売っています。
ランドアップ代表される「根こそぎやっつける」なんていう除草剤は大抵裏を見るとグリホサートです。
何度でも言います。
グリホサートは雑草だけでなく土壌菌や我々の腸内細菌を殺します。
土壌菌が死ぬということは、その土が死ぬということです。
土まで殺して、その土地に住んで、その土地で育てて健康に生活できる訳が無いんです。
腸内環境を取り戻すことは免疫にとって必須です。
加工品や小麦や牛乳を控え、出来るだけ自然のものを食べましょう。
やればそのすばらしい変化に、気づくはずなんです。
③体内に蓄積した有害物質。
腸内バリアがうまく働いていない私たちは、食品添加物や有害菌、水銀やアルミなどに代償される環境汚染物質を取り込み、体の代謝が障害されています。
解毒しきれないということです。
私も当初は水銀レベルが振り切れていました。
こうなると代謝が阻害されるので、免疫力は低下します。
運動や汗をかくこと、水をよく取ること、便秘をしないことといった基本事項の上で
断食や解毒サプリの摂取など身体のクリーニングに努めてください。
身体が見違えるほど軽くなります。
④ストレス
「ストレスがあると、免疫は下がる。」
細かい理屈はありますが、感覚的にみなさんご存知かと思います。
ストレスとは、みなさん外の嫌なことだと思っていますが、実は自分の中のまだクリアできていない課題のようなもの。
ストレスがあるということは、それを乗り越えるチャンスが目の前にあるということ。
逃げずにそれに一心に取り組んだら、何か答えが出るかもしれません。
さあ、今の4つをクリアしたとして、免疫をさらに上げるにはどうしたらよいでしょう。
それって、細胞を賦活させる方法です。
滝行や断食・短期の激しい運動はどれも細胞を賦活させます。
ファイトケミカルと呼ばれる植物に含まれる、例えばポリフェノールのような成分は免疫機能を上昇させます。
オメガ3脂肪酸(魚油やアマニ油・エゴマ油)は細胞膜機能を改善します。
他にも高いお金を出せば優れたサプリメントはあるでしょうが、まずは手の届くことから。
ベリー類おすすめです。
ブロッコリーに代表されるアブラナ科の野菜たち。
アボカド。
できるだけ自然のものをできるだけ加工せず、できるだけまるごといただく。
心も体も、悪い物を入れず一生懸命クリーニングすれば、おのずと健康になり、何にも怯えず人生は変わっていきます。