精神科・内科・漢方内科クリニック

佐瀬医院

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こころの学校

ここでは、こころやからだについて、院長が毎月メッセージを送ります。

第4回『ねばならない病』

こころの学校 

あなたの周りに、こんな人が一人ぐらいいるのではないでしょうか。
 
「お弁当作らなきゃならないし、送り迎えしなきゃならないし、仕事行かなきゃならないし、
夕飯作らなきゃならないし、寝かしつけなきゃならないし、後片付けしなきゃならないし・・・」
もしくは、
「プレゼンの準備しなくちゃならないし、打ち合わせしなくちゃならないし、
書類送らなきゃならないし、この仕事あげなきゃならないし、電話は取らなきゃならないし・・」
 
こんな風に、いつも切羽詰まり、いつも追い詰められ、いつも疲れ果てています。
「ねばならない病」とわたしは呼んでいます。
 
彼らの不幸は、2つのことに起因しているように思います。
一つは、
「できない自分に価値はない。」
と思っていること。
全ては、減点方式です。
実際周囲は「そんなにしなくてもいいんじゃない?」と思い、休むように勧めたりしていますが
本人には聞こえません。
自分の高い高い要求を満たさなければ、生きる資格がないかのようです。
その要求をすべて満たすとやっと、自分のささやかな楽しみが与えられます。
でも下手をすると、丸一日必死で働いてもそこまで行き着かないのです。
 
もう一つは、
これからやらなきゃいけない全てのことを、今全てやらなきゃいけないという
妄想に取り憑かれていること。
実際は、今、目の前のことをやっていけば終わるのに、明日のこと、明後日のこと、
1ヶ月先のやらなきゃいけないことまで常に考えています。
それでは重みも30倍です。
 
彼らがボロボロになって倒れる前に、自分を取り戻すにはどうしたらいいんでしょう。
それには、「ものの見方」を変えていく必要があります。
 
「何ができなかったか」ではなく、「何ができたか」で評価すること。
人生加点方式です。
人生の点棒は、取られるより溜まっていくほうが、絶対うれしいんです。
嬉しいほうが、人生うまくいきます。
 
「今するのは、たった一つのこと。」
タンカー1杯分の仕事があっても、今この瞬間するのは、常にたったひとつのことです。
そして、その仕事は8割の力でやるのが、実は一番うまくいきます。
10割を超えて使うと、あっという間に疲れ果て使い物にならなくなります。
10割の力でやっても、周りの状況が見えず失敗します。
8割は、ちょうど鼻歌を歌ってやる感じです。
気分良く仕事をこなしながら、周囲の状況も見渡しいつでも変化に対応できます。
たくさん仕事があればあるほど、その瞬間瞬間、たったひとつのことを、
鼻歌を歌い上機嫌で処理していくことが、実は最高に効率のいい仕事なんです。
 
念のため、言っておきます。
それで終わらない仕事は、終わらないものなのです。
なんとしてもやらなきゃいけないから、倍の速度でこなそうと焦るのではなく、
終わらないなら、仕事の量を調整する仕事に入るのです。
最高に効率のいい速さで。
 
もうこれ以上、自分を使い捨ての雑巾のように扱いません。
何をどうやろうと、その分ちゃんと経験値はもらえるのです。
その経験値で、自分をどうレベルアップさせるのか、人生は楽しみながらする
ゲームのようなものです。
勇者になんてならなくたっていいんです。
世界を救う前に、まず自分を救ってください。

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